2024年3月号

☆グループ教室 学習塾“稲進会”の内容も含まれます。

『過去から学ぶ

『想像力は知識より重要だ、知識には限界があるが、創造力は世界を覆う』

 

アインシュタインの言葉です。

1879年ドイツで生まれたアインシュタイン、幼い頃アインシュタインの両親は、他の子と比べ我が子の成長具合を心配したそう。その後、アインシュタインはいくつもの偉大な発見をし、20世紀最大の物理学者と呼ばれるまでになりました。アインシュタインの成長期において大きく影響を与えたものが3つありました。

 

・1つ目、父親からもらった方位磁石(コンパス)

5歳の頃に父親から方位磁石をもらったとき、どこにおいても同じ方向を指す針を見て、見えない空間に働く大きな力をアインシュタインはイメージしたそうです。この“見えない巨大な力”の存在が、アインシュタインの理論の根本に置かれ、『ピタゴラスの定理』『相対性理論』『ブラウン運動』といった様々な発見につながっていきました。

 

・2つ目、母親の影響を受け習い始めたヴァイオリン

 ピアニストであったアインシュタインの母。彼女の姿を見たアインシュタインはヴァイオリンに興味を持ち、幼い頃からクラシック音楽は彼の身近に存在するものでした。

 アインシュタインの両親は、試験の点数やヴァイオリンの技術など表層的な事柄で彼を評価することはなく、過程(どのように取り組んだか)をみることを心がけました。そして、アインシュタインが好んだことを出来るだけ経験させてあげたようです。

 

3つ目は、ユダヤ式教育を受けたこと

あの有名な曲の歌詞と同じ「ナンバー・ワンになるよりオンリー・ワンに」ということに重きを置いているのがユダヤ式教育。常に質問をする、質問と討論を繰り返す、問題を深く理解するまで考える、そこからコミュニケーション力、問題解決力、生涯学習、自分の頭で考え理解するという力を身に着けることを目的としてカリキュラムが組まれている教育です。

「過去を学ぶことに意味なんてあるの?終わったことじゃん」と言った質問を受けることがあります。

アインシュタインと同じ人生を歩む必要なんてないけれども、ほんの少しでもアインシュタインの生涯を知ることで、自分のためになることにたくさん出会えます。そうした経験を出来ることが過去を学ぶ一つの意味なんだと思います。(奥松)

 

“昨日から学び 今日を生き 明日へ期待しよう”(これもアインシュタインの言葉です)


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