・家での子どもと共有する時間をより有意義なものにしたい。

・子どもがブロックが好きだけれども、どのように関わってあげればいいかわからない。

・ただ知識を吸収するだけの学び方に疑問を持っている。

・ブロックを使った能力開発に興味がある。

・教室に通わせたいけれども、様々事情により現状は難しい。


 遊びを学びに変える要素の一つに、『制約』をもうける、ということがあります。

家にあるブロックは数も種類も限られているので、子どもがあきてしまう。いろいろなことが出来ないという声を耳にすることがあります。では、ブロックがたくさんあれば、そうしたことの解決につながるのでしょうか?

ブロックの魅力の一つは、組み合わせ方が少量でも無限近くあることです。


例えば、10個のブロックで『うさぎ』を作ってみましょう。

実際に子どもに作ってもらったものですが、うさぎに見えるか否かは置いておいて、一つのテーマでこんなにも表現できるんです。

 

実は、人は何でもしていいよ!と言われる方が、何をしていいのかわからず困ってしまうことの方が多いのです。

例えば、空き地があるとします。「お金はいくらかかってもいいからここに何か作って」と言われるよりも、「子どもが楽しめるようなもので、予算は◯◯円以内、期日は◯◯日まで、人員は◯◯人で」と言われる方が、具体的なイメージがしやすくなります。

ブロックでのものづくりも、ブロックの数や種類をたくさん用意してあげることが、子どもの能力を育てるのではなく、あるもので何とかしようと思う感覚でいいのです。

 

「今日は基本ブロック10個で◯◯を作ろう」といったことの中に、たくさんの学びが存在します。

 

ブロックバラバラ状態の他にも、お迎えにきたお母さんお父さんが、お子さんの作品を見て表情を曇らす場合があります。たいてい、他の子の作品とくらべて大きさが小さいとか、色使いが美しくないとか、何を作ったのか判断出来ないような場合です。

私は、これまで教室を運営してきた中で、長くものづくりを楽しめる子には一つの共通点があることがわかりました。それは「めちゃくちゃに作れる」ことです。どこが何なのか、作った本人に聞いてみなければ、あるいは聞いてみてもわからない位めちゃくちゃに作る生徒の方が、長い期間作るという作業に興味を持ち続けられるのです。

 

「自由に作って構わない」という感覚は、年齢が上がるにつれ持つことが難しくなります。人と同じにしないといけないという感覚が勝ってくるからです。

見た目が綺麗な作品や、統一感のある作品は、年齢が上がるにつれ誰でも出来るようになります。

私は3歳前後の生徒が作った一見わけのわからない作品を見るとき、この作品いいなぁとほんわかでき、この感覚をずっとなくして欲しくないと思います。作品を見ながら生徒に「何つくったの?」と聞くと、いろいろ自慢気に話してくれます。そして「ほぉ~」とか「あっそうなんだ!」など、説明を聞くに連れ、こだわりがたくさん入っていることに気付かされます。これはこうでなきゃダメと決めつけているのは大人の方で、子どもの方が芸術感覚に格段に優れているように思えます。

「ブロック10個で動物を作ろう!」というテーマでは、ただ縦に10個ブロックを組んで「出来た!」という生徒がいました。「何を作ったの?」と聞くと、「キリンの首」だそうです。これは大人にはなかなか発想出来ません。大人は動物を作れと言われると、頭があって足と手がこうついてと、みなさん似たような作品を作ります。

あるお母さんから聞いた話しです。小学校3年生のお子さんが学校で描いた絵が、表彰され県の展覧会に出品されたそうです。動物をテーマとした絵でしたが、その子が描いたのは、象の足を地面から見上げた構図で、絵のほとんどが足、象の顔は見えるか見えないかしか描かれていないものだったそうです。我が子のものごと見る視点のユニークさに驚いたと話されていました。

むちゃくちゃには、大きな価値が隠れているんです。

個性が大事、自分らしく、なんて言われても、小さな頃に大人の価値観で、こうあるべきと言われてしまえば、自分らしさなんて出せなくなって当たり前です。

小さな時に持っている「自由に作る」という感覚は、貴重な宝物なのです。大人は、そのことを意識した声がけをすべきです。「今日もめちゃくちゃ作ったねぇ。ママには何がなんだかわからないけど、それがいい!」って嬉しそうに言ってあげてください。


 ブロック遊びを通して学べることとして、大きく3つあると捉えています。

・想像力と創造力  ・問題解決力  ・コミュニケーション力

上記3つの能力を育てるために、という視点でご家庭でもできることをお伝えいたします。


<講座で扱う具体的なテーマ>

☆ブロックの魅力に触れる

☆製作テーマの決め方

☆子どもの想像力を引き出す問いかけ方

☆作品発表の仕方


以上のテーマを中心に、講義と共に、ワーク形式でご参加者の皆様も一緒に楽しみながら講座を進めさせていただきます。

☆平成27年10月22日(木)

・時間 午前10時~11時30分   

・会場 まなびの広場柏教室(柏駅東口徒歩7分 千葉県柏市)

・受講料 3,000円(税別)


※出張形式の講座も可能です。お気軽にご相談ください。


お問い合せ/お申込み→こちらをクリック

☆ 3歳と6歳の子どもがいます。ブロックが大好きで家でもずっと遊んでいます。好きなもので学べる、という話しを聞きこの講習に参加しました。テーマを持たせることやプレゼンテーションの仕方など、親のちょっとした行動で学びに変えられることを教えていただき早速家でもやってみました。子どもも考えていないようで、結構しっかり考えているんですね。いつもと違う表情が見れたことをとても嬉しく思いました。


☆ フィギアを始めとしたくさん買い与えてあげないととばかり考えていました。今あるものでも、テーマを決めたり、組み方を工夫するだけでいろいろなことができることがわかりました。子どもへの問いかけ方も勉強になりました。