2022年11月号

☆グループ教室 学習塾“稲進会”の内容も含まれます。

『驚きや感動は人生を豊かにしてくれるもの

“『牛肉と馬鈴薯』(国木田独歩)の一節に、主人公の一番の願いは、政治家になることでもなく、事業家になることでもなく、哲学者になることでもない。この願いさえ叶えられるならば他は何もいらないと言っているもの、それはどんなことにも「ハッ!」と出来る人間になること”と書かれています。

 

                 

歴史好きという人がいたとしても、人類誕生から現代までの歴史全てが好きという人はあまりいません。もちろん、人類の進化という一つの側面を追っていくのが好きと言うような人はいるかもしれませんが、多くの歴史好きは、例えば平安貴族の生活に興味があるとか戦国時代(一番多い!?)の武将が好き、と言った感じで、歴史の一つの点にスポットをあてそれを詳しく掘り下げていくことに興味があるという人がほとんどかと思います。私自身も、まあまあの(そこそこの、たいしたことない)歴史好きではあるのですが、興味があるのは、“江戸幕府末期”と“日露戦争”くらいになります。それ以外に関しての知識となるとあくまで教科書に出てくるレベルにとどまります。

 

最近、一つ興味のある時代が増えたんです。

それは鎌倉時代、執権北条氏。もちろん大河ドラマ“鎌倉殿の13人”の影響によります!といってもこの大河ドラマを見始めたのは夏過ぎ頃からで、ちょっとしたきっかけから見ざるを得ない状況になったのですが、これが面白い!主人公は小栗旬氏演じる北条義時。北条義時ってみなさんご存知でしたか?歴史上の人物としては知名度もそれほど高くありません。ですが、大河ドラマの中の義時は毎回「えっ!」とか「まじかぁ」とか「おぉ~」とか、たくさんの感情を呼び起こさせてくれます。そうなると、この北条氏について調べてみたい!という欲求が出てきます。

 

調べていくとこれまでの「初代執権北条時政は、鎌倉幕府の将軍を支えました。」「二代執権北条義時は、承久の乱で後鳥羽上皇に勝ちました。」の前後にある複雑怪奇な人間模様が見えてきて、ドラマもより面白くなります。そして、ドラマの先にある展開まで予習してしまい“あ~こうなるのね”と史実ネタバレをちょっと喜んだり…。これからクライマックスに向けて史実がドラマの中でどう描かれるのか楽しみでしょうがありません。

 

ふとこんな言葉も思い出しました。

小学生の頃見ていた“クイズおもしろゼミナール”(NHK)の司会鈴木健二さんがいつも番組のオープニングで言っておりました。

「こんばんは、皆さん“知るは楽しみなり”と申しまして、知識をたくさん持つことは人生を楽しくしてくれるものでございます。」

 

奥松)


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