2017年6月号

『2020年教育改革②』

 

  ある生徒が、質問をしてきました。教育改革のことをどこかで耳にしたのでしょう。

「先生、2020年から大学入試が変わって、自分の意見を書いたりする問題になるんでしょ。そうしたら、暗記したり計算問題を問いたりっていう勉強はしなくてもよくなるんだよね」

残念ながら、そうは行きません。前回ご紹介した東大の推薦入試問題(ルネサンス期のヨーロッパ三大発明と呼ばれる「火薬・羅針盤・活版印刷術」の効果と2050年ごろまでに起こると期待される同様の3つの技術革新を説明するという問題)では、入試当日までに頭に入れた知識と自分の考えを述べることが要求されています。

・火薬…鉄砲をはじめとする武器の進化につながった

・羅針盤…遠方への航海を可能とした

・活版印刷術…書物、特に聖書を普及させ宗教改革をもたらした

ここまでは、知識の有無が問われています。ちゃんと共通の正答があります。

後半は自分の予測をもとにした見解を述べます。

(例)私が2050年までに期待する技術革新は以下の3つである。1つ目は低コストのロケット開発。誰もが旅行感覚で宇宙へと旅ができるようになり多くの科学者や技術者が実際に宇宙という場に立ち、地球という惑星を俯瞰できる。2つ目は地球全体規模のネットインフラの構築。地球全体の情報をインターネットを介して誰もが同時に手に入れられる。3つ目は新たな天然資源の活用。新たな天然資源を活用できるシステムを作り、石油の代替となる。以上の3つは、地球を一つの単位として捉えるという点で相互に関係性を持つ。これから先の人類が解決すべき問題は、国というレベルではなくボーダレスのものになるであろう。上記の3つの技術革新が、問題の解決につながるにちがいない。

(この内容で東大に合格できるのか?はわかりませんm(_ _)m

 

何にせよ、教科書に基づいた暗記を中心とした学習はこれまでと変わらず行わなければなりません。プラスαの力が問われるようになるということです。

対策の一つとして身の回りのことから日本そして世界で起きている事象に対して『どうすれば思考』をもつことをおすすめします。

昨年閉店した『柏そごう』、どうしたら商業ビルとして採算がとれ有効的に使えるようになるのだろうか?とか、必ずやってくる『少子高齢社会』、どんなことを今からしておけば、安心して暮らせるようになるのだろうか?とか、毎日のように不穏なニュースが流れてくる世界情勢、どうすれば争いごとが無くなるのだろうか?など。政治家にそんなこと任せておけばいいじゃん!ではなく、実現できるかどうかは置いておいて、自分が解決を託された当事者だったらどうする?と考えるのです。                                              

“2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう”(キャシーデビッドソン氏、ニューヨーク市立大学教授の予測)

どんな世の中になっていようとも、その時その場の状況を冷静に把握しどうすれば道が開けるのか己の力で見つけ出す、そうした力強い思考力を身につけるという意味でも、目の前に現れる大小様々な問題に対し、自分なりの問題解決法を探る習慣が大切だと思っています。 (次号に続く)       

                                       奥松

      


  ノーストレスで生きましょう!

 皆さんお元気ですか?山本です。

 さて、梅雨に入りましたね。梅雨はあまり好きではありませんが、ジメジメに耐え夏を待ち焦がれながらも日々を慌ただしく目一杯過ごしております。毎日仕事、子ども、旦那、両親、祖母、そしてママ友からの相談などでギッシリです。周りから「よくそんな動けるよね、元気だよね、いつも刺激受けるよ!」とよく言われます。

 

 私にはモットーが2つあります。

 1つは“今日一日を後悔なく過ごす”です。毎朝その日にやらなきゃいけないことをリストとして書き出すのですが、全てクリア出来た日は達成感!で満たされます。ですが、キャパオーバーでやり遂げられない日もあります。洗濯物を干せなかったとか、シンクに食器が残ったまま…など(T_T)。そんな時はさっさと寝ます。寝て全てをリセットし、次の日いつもより早く起きて全てやっつけます。

 

 もう1つは、“あれこれ考えないでとりあえず動く”です。私の人生はまるで『巨大迷路』の中にいる感じなんです。進んでいると壁にぶつかり来た道を戻ったり、もう少しでゴールというところで再び迷ったりと。ただ計画性が無い私の場合、頭の中で色々考えていても全く物事が先に進んで行きません。とりあえず動いてみると何かが少しずつ変わっていき、どうすればいいのかという方向性が見えてくる、そうした連続です。

 

私は、これまで自分に起きた出来事に対してほとんど後悔していません。あまり良いことでなくても、相手の人とうまく行かなくてもその時の自分の気持ちに嘘をつかず正直に受け入れるようにしています。そうすることで“ノーストレス!”です!皆さんもたくさんのことで頭が埋め尽くされる毎日だと思います。それでもひとつひとつ自分に嘘をつかず、ノーストレスで楽しく過ごしましょう!人生一度きり、言ったモン勝ち、やったモン勝ちです\(^o^)/。

                                    インストラクター 山本英美

 


 

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