2017年10月号

『ふさわしい人になる』

 秋も深まり朝晩はかなり冷え込む時期のある夕方。外で元気いっぱい遊んできた◯◯君。家に帰り、お風呂に飛び込んで「フー」と一息ついたところ、明日学校で使うノートが切れていたことを思い出しました。慌てて風呂を飛び出し、お母さんにお金をもらい頭も身体も濡れたままコンビニへと走り出す……、さてこの後◯◯君はどうなったでしょう?そうです、“風邪(T_T)”をひきせっかく新しいノートを購入したにも関わらず次の日学校を休んでしまいました。冷え込む時期に、頭も身体も濡れたまま外出する、こんな人は、風邪をひくにふさわしい人と言えます。

 

ある中学校の弱小運動部。「全国大会出場!」と新チームスタート時に目標を掲げました。これまでの数倍の時間、内容の伴った猛練習をひたすら続けました。メンバーも目標達成に向けて一致団結し様々な挫折や苦難を乗り越えました。このチーム、目標を達成するにふさわしいチームと言えます。一方ある部室には「全国大会出場!」と書かれた大きな紙が掲示されているものの、練習は時間になっても始まらず、部員たちも自分たちの好き勝手に練習をしていている。緊張感もまるで無し。これで全国大会出場……、なんて出来るはずもありません。この部活、目標達成にふさわしくないチームです。

 

 何をするにしても、それを果たすに「ふさわしい人」になる。これが出来ていなければ、いくら強く望もうとも現実に成し遂げることは出来ない、ということです。長い人生一度や二度、ふさわしい人になれていなくとも目標を達成してしまうこともあるかもしれません。が、あくまで偶然の産物にすぎません。

 

 受験も本番が刻一刻と迫っています。志望校に合格したい!そう思うならば、合格するにふさわしい人とはどのような人かを考え、勉強内容、時間、集中力……、がふさわしい人と呼べるものになっているか確認してみましょう。レゴでもっと上手に作りたい、高度な作品にしたい!そう思うならば、製作へ取り組む姿勢、技術探求、あきらめない気持ち……、などふさわしい人として必要なことは出来ていますか?

 

 と言いつつ自分自身、子どもたちの前に立つ人間として、ふさわしい人になれているのか?「う~む、あれもできていない、これもできていない」と足りていないことが多々浮かんできます(-_-;)。日々、惰性に流されることなくふさわしい人に向けて行動あるのみ!です。

 

奥松

<追記>

10月29日(日)“手賀沼エコマラソン”(ハーフ:21kmちょっと)に出場します。目標はプライベートベスト更新→『1時間47分を切る!』です。これも、更新するにふさわしい人として、事前の練習をいかに取り組んだかで、走る前に結果はもう出ているのでしょう。手賀沼周辺の白鳥を眺めながら、練習がんばります!!

 


  日本の伝統文化

  伝統といえば、最近になって私は「水引」が気になるようになりました。ご祝儀袋などについているあの「水引」です。

そのきっかけとなったのは、いけばな展の出口付近に設けられた売店で水引細工の本が置かれているのを見つけ、手に取ってみたことです。柏を中心とした私の身近なところでは水引を扱っているお店が少なく手に入れることが困難でしたが、最近では近所の手芸屋さんにも3色ぐらいの水引のセットが置かれるようになってきたので、ささやかな水引ブームを感じています。


調べてみると結び方や本数にはいろいろな決まり事があるようですが、一般的には「蝶結び」と「結びきり」の二種類を使い分けることができれば十分なようです。その辺りは前に百貨店でアルバイトをしていた時に「熨斗紙」の関係で叩き込まれました。ですが、そうした伝統的な難しいことは置いておいて、私は単純に造形の素材としての水引を楽しんでいます。


他にもいろいろな本がたくさん出版されていて、やってみたいことはたくさんありますが、しなやかに水引を操ってきれいな曲線を描いていくのは思っていたより難しいことでした。一度折り目がついてしまったら二度と綺麗な線に戻すことができないので、レゴをやっている時のように試行錯誤しながら何度も改良を重ねるという訳にはいかないのです。


決して上手くできたとは言えませんが、何本かの水引を犠牲にしつつも立体的なグリーティングカードを作ってみたり、ラッピングの飾りやお正月用の箸置きを作ってみたりすることができました。


今のところ水引を使って花を作るのが一番楽しいです。何本かを同時に使って一気に花の形に仕上げていく方法もあります。花弁を一枚ずつ作っていき、最後にワイヤーを使って少し大きめの花に仕上げる方法では、微妙な色合いを楽しむことができるのが魅力的です。


このような日本の伝統的な要素に魅力を感じてしまうのは、やはり私に日本人の血が流れているということなのでしょうか?これからも形式にとらわれない発想で、上手に伝統を活かしていけたらいいなぁと考えています。


 

                                     インストラクター 清水倫子                       


かぼちゃバッグ ・ ブレーメンの音楽隊より(ロバ、犬、猫、にわとり) ・ ロボット ・ 正八面体 ・ バルタン星人 ・ タイヤの曲がるくるま

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