2020年10月号

『半径5m

 ひと月ほど前になるでしょうか、ある人気俳優が大麻所持で逮捕されました。彼はたくさんの映画やテレビに出演していましたが、中でも印象に残るのはNHKで放映された『白洲次郎(しらすじろう)』。白洲次郎って知っていますか?私は正直このドラマが放映されるまで知りませんでした。学校で習う歴史の中では扱われていないかと。第二次世界大戦の終戦前後に活躍した人物で優秀な官僚でありながら“日本一カッコイイ男”とか、初めてジーンズをはいた日本人とも言われています。逮捕された俳優はそんな白洲次郎のイメージにぴったりなイケてる(死語!?)人物でした。人気俳優の逮捕ですから各テレビのワイドショー的なものでも多く取り上げられ、彼の俳優とは別の一面(震災地域の復興支援や再生資源の活用など)も紹介されていました。

 

 番組の中では彼の経歴や活動をたどりながらこんな会話に。

(司会):「人気俳優でありながら、社会貢献活動も積極的に行っている彼はなぜ大麻に手を出してしまったのでしょう?」

コメンテーターがそれぞれの意見を繰り広げていくのですが、その中に心に刺さるものがありました(※誰のコメントだったか忘れてしまいました。勝手に紹介します、すみません)

(コメンテーター):「彼に欠けていたのは、半径5m以内にいる人を大切にする気持ちです。今回の件で身内だけでなく、関わっていた映画やドラマなどに大きな影響があったと聞いています。どんなに立派な社会活動を行っていたとしても、やはりまず考えるべきは自分の身近にいる人物のことなのではないでしょうか」

 

 リモートによる人との関わりが今後もさらに多く活用されていくことでしょう。もちろん上手く活用できるものは活用していくべきと思っています。ですが、半径5mにいる人の気持ちを考える経験をリモートを通して行うのはなかなか難しい気がします。本や映像を通しても学べることはあるでしょうが、やはり人と直接対面する中でのみ漂う空気感を感じることはできません。数年前ブームになった『アドラー心理学』では、“人の悩みの根源はすべて人間関係による”と述べられています。人間関係は何歳になろうとも学んでいかねばならないことなのでしょう。

 

 またアドラー心理学の中では人間の人格形成の第一段階は、一桁の年齢(0歳~9歳)の中で作られるとも述べられています。年齢の区切りが正しいか否かは置いておいて、少なくとも子供と言われる時期に人との関わり方を通してたくさんのことを直接感じることの大切さは否定できないものです。共感したりぶつかったり、相手を傷つけたり自分が傷ついたり、グループ活動が上手くいったり行かなかったり、勝ち負けを競い勝ってうれしかったり負けてくやしかったり、そんなことを繰り返して行く中で半径5m以内にいる自分以外の人の気持ちを感じ取れる感性も養われていくものだと思います。

 

 世の中こんな状況だからこそ逆に身近にいる人を気遣うことの大切さを大人も子供も学ぶ良い機会に直面しているのではと、この文章を書きながら思っています。     (奥松)


☆やりたいことをやる

 皆さんこんにちは、山本です。

 

今年も残すところ3ヶ月を切りあっという間でしたね。今年は今までに経験した事のない日常を送りその中で気づいたことがありました。私は結婚する前は3ヶ月ごとに色々海外に行っていた時期がありました。アメリカ、ヨーロッパ、アジアと。毎回行くたびに刺激を受けて、一生懸命生きている感や知らないことを知るワクワク感を感じて本当に最高の時を過ごすことが出来ました。全く英語を喋れない中、レストランなどでオーダーするときや、買い物をする時もほとんど“出川イングリッシュ”でガンガン喋ってなんとか事を済ませていました()

 

 

子育ても少し落ち着き、2年ほど前からまた海外に行きたいモードがふつふつと湧き上がり思い切って主人に4日間行かせてほしいとお願いをしたらOKを出してくれて、それから旅行プランを考えている時は本当に嬉しくて嬉しくて。そして去年やっと15年ぶりくらいに一人でサクッと近場の韓国に行ってきました。日程が決まった時からワクワクが止まらず、色々行く前に友達にリサーチして地下鉄のアプリを入れて、美容系のクリニックを予約してなど物凄い勢いで調べておきました。空港からすぐスーツケース預けて電車に乗りクリニックに行き地下鉄から地上に出てやっとソウルの街へ。25年ぶりに見た街の景色が大きく変わっていてビックリしました。クリニックであれこれやってもらいその後はご飯。日本のご飯屋さんでの注文とはやはり言葉もメニューも店員さんの雰囲気や態度も全く違う事に一人ニヤニヤ喜び、あ~ひとりで今韓国にいるんだぁ〜幸せ〜と思い必ずこの喜びと体感は定期的にしようと誓いました。

 

 

ところが今回コロナで気軽に海外は自由に行き来が出来なくなってしまい、定期的に予約していたものが全てキャンセルになりとてもショックでした。やはり行きたいと思った時に行かないとこんな事にもなるんだなと思いました。そこで私先月44歳になったのですが、自分に誓いました。50歳までにマチュピチュに行く事、海外に短期留学をする事。マチュピチュは20代の時に行きたかったのですが、タイミングを逃し行けず、この先足腰などの心配もあるのでなるべく早く行けたらいいなぁ~と思っています。短期留学は海外に住みたいと思っていた時期もあったんですが、やはり日本が一番と思い短期留学なら3ヶ月間現地で生活して色々学べるのでこれだ!と思い資料も取り寄せました。

 

 

これからも自分のやりたい事をガンガンやってワクワク細胞の活性化を高めて行きたいと思います。マチュピチュに行ったことある方いましたらぜひお話し聞かせて下さいね。  

                                (インストラクター 山本英美)


☆今月の作品紹介☆

“餅をつくウサギ・十五夜・自動販売機・ドラえもん”

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