2018年7月号

『5月病~その2~

前々回の通信で触れた『5月病』。僕自身、大学入学後まさに5月病にかかりそのまま就職へ。受験勉強を頑張り入学した大学も実のない4年間になってしまった、というところまで触れました。今回は大学に入学する際にこんな意識を持っていれば、5月病なんてかからずに、有意義に大学生活を送れるにちがいないと思っていることを紹介します。

 

必要な意識“大学は、誰かから知識をもらう場ではなく、自ら知識を手に入れる場である!”

 

高校までは、カリキュラムは学校(=文部科学省)が決めていて、学ぶ側は敷かれたレールの上を、有無を言わさず歩かされる。教える側も、決められた内容をきちんと生徒に伝えること、理解させることが仕事であり、学習塾や予備校なんてまさにその役割を担っている業種です。学ぶことは教科書にまとめられ、それに準拠したワークが用意され、本屋に行けば教科書をよりわかりやすくした参考書や練習用の問題集がいくつも売られています。

 

一方大学では、大学の教授は教えることよりも自分の研究が最優先で、授業はあくまで仕事の一部。カリキュラムやテストは、教授の気分次第!?学生が理解していようがいまいがあまり関係ない、そんな感じかなと(僕の学生時代の体験に基づいた勝手な感想です。教えることに情熱を燃やしいろいろ工夫されている教授もたくさんいることとm(_ _)m

 

大学では、教えてもらうことに期待をすべきではないのです。では教えてもらうことに期待をすべきではない大学の価値とは?

大学には、町のものとは比べようもないほど充実した図書館があります。まさに宝の山です。教授はその分野において国を代表するほどの専門的な知識を持っているような方がたくさんいます。大学ではそうした方と直接触れ合えちゃうんです。もしかしたら研究に立ち会えるかもしれない、一緒に研究を進められるかもしれない。生涯の師になるかもしれない。なんて貴重で稀有な場なのでしょう!さらに、学部学科と細分化された場にいる周りの学生は、自分と同じことに興味を持っている可能性が高いはずです。それまで自分の興味のある話を周りに話しても、「ごめん言っていることよくわからない……(_;)」と言った感じになり、ちょっと不思議な人扱いされてしまっていたのが、大学では大いに同じ話題で盛り上がり!共同で研究に打ち込めるような関係になれるかもしれません。

 

☆こんなことも大学で学べちゃいます!☆

 

◯京都精華大学 マンガ学部…マンガ好きにはたまらない!売れるマンガの要因は?

◯東京工芸大学芸術学部 ゲーム学科…一日中ゲームを研究としてできちゃう?

◯山梨大学生命環境学部 ワイン科学特コース…ワインを片手に論文を書いたり…

◯東亜大学芸術学部 トータルビューティー学科…おしゃれを科学的に分析したりするのかな

 

 実際に入学してみたら……(期待はずれ)という可能性もゼロではないでしょうが、自ら学ぶんだ!という思いを持ち、同じ興味を持つ仲間と環境が整った場所で過ごす4年間(学生生活)は、ワクワクドキドキにいっぱい出会えるはず、そんなステキな場が大学!ですよね。

                                              奥松 


  ☆変わっていくコミュニケーション

  あっという間に梅雨が明け、早いもので今年も半分が過ぎてしまいました。プールも始まったようで、生徒のみんなの気持ちはすでに夏休みへと向かっているようです。夏休みと言えば楽しいことばかりではなく宿題のことも忘れてはいけませんね。

 

 私が子どもの頃に苦労した夏休みの宿題と言えば読書感想文です。本を読み始めると何ページもしないうちに睡魔に襲われるということを繰り返し、なかなか読み終えることができませんでした。先日、読書感想文をネットで買うことができるという話がラジオから聞こえてきました。宿題が終わらないと嘆いている子にとっては画期的で夢のようなサービスに思えるかもしれませんが、本当にそれでいいのでしょうか?子どもたちに必要な成長のチャンスを奪い、お金に変えようとしている大人たちのエゴなのではないかという疑問にかられました。自分の考えていることを順序だてて組み立てたり、長い文章に触れたりする機会が減ってしまった最近の子どもたちは、作文のみならず算数や国語の文章題を理解するのにも苦労していると聞きます。何を問われているのかを正確に判断できなければ、正しい答えを導き出すということがさらに難しくなってきますよね。

 

  ところで、皆さんは『打ち言葉』というものをご存知ですか?もともと日本語には「話し言葉」と「書き言葉」の2種類が存在していました。それが最近になってスマフォやパソコンを使ったコミュニケーションが常態化してきたこともあり、新しいジャンルの言葉が発達してきたというのです。いつの間にか私も使用していたそれらの言葉が打ち言葉という名前で市民権を得ているということに驚きました(^_^;)←このような顔文字や(笑)や(汗)などのような独特な表現の仕方も打ち言葉に分類されているようです。

 

時代にあわせて言葉遣いが変化していったとしても、日本語ならではのいいところだけは失わないでほしいなぁと七夕の夜にふと考えてしまいました。

 

                                        インストラクター 清水倫子                                 


カフェ ・  コアラとタスマニアデビル ・  机と文房具 ・ パトカー

みんなで短冊に願い事を書いて飾りました(^^)


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