2017年3月号

『初挑戦!!』

 寒い日に、たま~に食べると美味ししいものと言えば……、そうです『カップヌードル』!早く食べたいという気持ちと裏腹に熱くてなかなか口に入れられない、そんなもどかしさも味わいを深めてくれるのかもしれません。そのカップヌードル開発者は、日清食品を創業し『チキンラーメン』の開発者でもある安藤百福氏です。彼が、チキンラーメンを作り出したのは48歳のとき、カップヌードルを発明したのは61歳でした。ケンタッキーフライドチキンの祖カーネル・サンダースが起業したのは65歳のときです。そうです人は年齢に関係無く、チャレンジできるのです。

 

僕もチャレンジ!と言うことで、人生初の10kmマラソン大会に先日出場してきました。走り始めたのは昨年の夏頃。目的はふくらんだお腹をどうにかしようということで。職業柄帰宅が遅いため練習はもっぱら夜中、時にはパトカーの中からじっと僕を見つめ続ける視線を感じたり(決して不審者ではないです!)しながらも週2~3回の練習を続けていました。半年が経過しそこそこ走れるかなという気持ちが芽生え、よし大会に

 

出るぞ!と、そして大会本番をむかえたのです。

 

「10kmスタート3分前」

 

大会初出場の僕は、少しだけドキドキしながら控えめに最後尾に陣取りました。

 

ついに10kmのドラマがスタート。

 

 

アップダウンが激しく、ランナーの体力を奪います。そしてゴール直前に待ちかまえるは、名物約1キロのつづら折り。無理をせず自分との戦いに勝利しましょう。(コース紹介より)

 

 

紹介文の通り、コースはスタートから約1km急勾配の下り坂(当然帰りは同じ道が上り坂、ここで地獄を見ることに)、その後も上ったり下ったりが何度となく繰り返されます。

 

 

雲も風も無く、ちょっと肌寒いくらいの天候は本当にマラソン日和、山道から農道へと続く道に広がる景色はそれは素晴らしく、大会って楽しい!と折り返し地点(5km)までは快調に足も進んでいきました。が、やはりそんなに甘くはありません、繰り返されるコースの起伏に体力を奪われます。また走行ペースが乱されるのです。普段練習の時は自分だけのペースで走ります。今回も周りを気にせずとにかく自分のペースを最後まで守りきる!そう言い聞かせていたのですが、前に後ろに同じゴールを目指す人がいると「うわっ抜かされた」とか「よし抜き返してやる」などという雑念が出てくるのです。そんなこんなで、かなりきつくなってきた7km過ぎ、果てしなく続くアスファルトに作られたオアシス!給水ポイント!が見えてきました。ポカリスエットを差し出してくれるお姉さんはまさに女神!でもここで初出場という経験の無さを痛感することになります。ポカリスエットが入った紙コップを受け取ったものの、走りながら紙コップに入った液体を飲むということに慣れていない僕は、口に入れるべきものを自分のウエアにぶちまけました。ちょっと悲しくなりながらもわずかに残ったポカリスエットを飲み干し、ベタベタになったウエアと共にゴールを目指し走行を続けます。

 

残り2km……、ついに残り1km、やっとこの苦しさから解放される……、はずがここからが本当の苦しさと向き合うことになるのです。果たして無事ゴール出来たのか?続きは次号で。

 

 

 

今回は本当に新鮮な経験が出来ました。苦しさの中考えたことは「この10kmから何を学べるのか?」です。次号結果と共に、頭に浮かんできたことをご紹介させていただきます。

                                                      

                                      奥松            

 


    悔い無し!

 先日息子が成人式を迎え、私に対し【一匹の魚を与えれば一日食べられる。魚の釣り方を教えれば一生食べられる】という中国の諺を用いて、「これまで魚ではなく魚の釣り方を教える育て方をしてくれてありがとう」と言ってくれました。それを聞いていた上の娘が「それどころか私達が魚を捕まえる方法を発見するまで待っていてくれた」と言ってくれました。

 

 回り道をする子どもたちを見ているだけというのは簡単なようで難しく、時として発想の転換や価値観の認め合いや忍耐が必要で、場合によっては子どもたちに「自分で発見し選択させる」のための裏準備や手回しも必要になります。人生の岐路や目的地やその歩き方を全て本人に選ばせてきたことに後悔はありませんが、それが正解だったかどうかはまだわかりません。私たち家族にとっては「自身の価値観や特性や直感に正直に進んできた至極まっとうな道」でも世間から見たらかなりマイノリティな道で、それがこのさき吉と出るか凶と出るかは大博打中(笑)

 

 ただ彼らが私の思いを汲み取ってくれていたことだけで私的には「我が子育てに悔いなし」。二十歳になったら自立しろという教えを守り、家を出て一人で元気に頑張っているだけでよしとしましょう。この先無事に社会人として歩み出せるのかどうかは二十歳過ぎたらもう自己責任ってことで(*^^*)

 

                                            インストラクター 赤﨑貴子

 


 

 『雛人形①』 『雛人形②』 『鍵のかかる箱』 『筆箱 『耳の大きな象』 

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