2024年5月号

『リスクの先にあるもの

「○○に行ってきた!」

GW(ゴールデンウイーク)明け最初のレッスンでは、連休中の様子を教えてくれる生徒がたくさんいます。日常生活では、味わえない様々な経験をしてきたようです。

 

どこかに出かけることは、楽しさやワクワクする一方、アクシデントに出会う可能性が高くなる行動であるとも言えます。普段使用しない道を車で走ること、電車や飛行機も事故が起こる可能性が“ゼロ”なんてことはなく、移動すれば移動した分、利用すれば利用した分予期せぬことに出会う可能性も高くなるものです。「もしかしたら」とか「万が一」と言ったことを考え始めたら、どこにも行かず家に籠っているのが一番、ってことになりますね。それはそれでいいんですよね。行楽地のあの人の多さや、なんといっても高速道路の渋滞はつらい。昨年、GW中に群馬県の前橋まで行きました。渋滞を予測してかなり朝早くに出発したものの、三郷を過ぎたあたりから渋滞は始まっていて、延々に車は進みません。「一生このまま高速の上かも…」なんて気持ちになったのを思い出します。そう考えると、無理して外出するよりも家でのんびりの選択もうなずけます。

 

ただ、旅行先でしか見られない美しい景色や美味しい食べ物、道中のワクワク感、一生ものの思い出と言ったものは、旅行するという行動をとった人しか味わうことが出来ません。エベレストの頂上で味わえる感覚は、エベレスト登頂を目指して行動に移した人のみが経験できるものです。いくらVR(ヴァーチャルリアリティ)の性能が高くなったとしても、本当のリアルには勝つことはできないでしょう。もちろん誰しもがエベレストの登頂を目指すべきということではなく、それぞれが味わいたい経験を手に入れるためには、それなりのリスクをとる必要があると言うことです。

 

「リスクを恐れて挑戦したいと思ったことに挑戦しなかった」

お年寄りに人生で後悔していることは何ですか?という質問に対する回答として常に上位にくるものです。

リスクを考えずに行動することは、無謀につながる可能性もあります。それでもリスクの先にリターンがあるのも事実です。リスクを恐れず挑戦したいことに挑戦する、これも人生を有意義なものにする大きな要素と言えるのかもしれません。

 

トレラン(トレイルランニング、山道を走る競技)を復活しようと思いつつ“熊”にビビり山に行けておりません。クマよけ持参で山へ行ってきます! (奥松)

 

 

「失敗や挫折をしたことがない人とは、何も新しいことに挑戦したことがないということだ」

 

(アインシュタイン)

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