2023年10月号

☆グループ教室 学習塾“稲進会”の内容も含まれます。

『淡々と継続する

私たちが何らかの活動をするときには、その活動に必要な機能を持つ複数の脳番地が情報伝達ネットワークを形成し、連携して働いています。…(中略)…脳番地とその連携は、繰り返し使うことによって強化され、成長していきます。毎日何時間も料理をしていれば料理に関する脳番地が鍛えられ、算数の勉強に長時間取り組めば算数に関する脳番地が強くなります。長い期間にわたってランニングを続ければ、ランニングに関する脳番地が伸びていきます。要するに、経験した分だけ頭が良くなっていくわけです。…(中略)…たくさん経験を重ねて脳番地ネットワークが強く太くなると、脳にかかる負担が減り、脳にとって「楽な仕事」になります。他の人から見ると「あの人はあんな難しい仕事を楽々とこなしている。すごいな、頭が良いんだな」というふうに見えるのです。その一方で使っていない脳番地はいわば休眠状態になっています。そのため、料理はうまいが歌は下手だとか、スポーツ万能だが漢字が書けない、理論的な話はできるけれども人付き合いは苦手…というように、得手不得手が出てきます。それは「才能がない」というよりは単に「経験が少ない」ということ、「そのために頭を使っていない」ということです。(『頭がよくなっていく人のすごい習慣』理学博士 加藤俊徳氏)

加藤氏曰く“頭の良い脳を育てるためには、前のめりで頑張ることよりも、淡々と継続することの方が重要”

とのことです。

 

・いまこの1秒の集積が1日となり、その1日の積み重ねが1週間1ヵ月、1年となって、気がついたらあれほど高く手の届かないように見えた山頂に立っていたと、いうのが私たちの人生のありようなのです。

                                         (稲盛和夫) 

・小さいことを重ねることがとんでもないところに行くただ一つの道だと感じている。(イチロー)

 

・毎日の小さな努力のつみ重ねが、歴史を作っていくんだよ。(ドラえもん)

 

受け継がれてきた遺伝や環境などにより、様々な面で人間個人差があるのも現実です。その差を生まれつ

きの才能という言葉で「あの人とは違う」と思ってしまうのも自然なことだと思います。ですが、他者と比べるのではなく自分自身の成長という視点でのみ考えれば、成長の度合いはその人の取り組み方次第。“淡々と継続していく”成長の一番の近道ですね。(奥松)


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