2022年12月号

☆グループ教室 学習塾“稲進会”の内容も含まれます。

『2022年成長できたかな?

『舌きりすずめ』

 

“おじいさんが拾ってきた迷子のすずめ。おじいさんは、とてもかわいがって育てていました。ある日、おじいさんが家を留守にしていた時に、おばあさんに舌を切られてしまいました。逃げ出したすずめを探すおじいさん、牛と馬にすずめの居場所を教えてもらい、訪ねていった宿から出てきたすずめは、その宿のお姫様でした。たくさんのおもてなしを受けたおじいさん、帰る際には、ずずめからお土産が。「大きなつづら」と「小さなつづら」。おじいさんは小さな方を選んで持ち帰りました。中を開けるとたくさんの宝物!それを見ていたおばあさん、同じくすずめのいる宿を訪ね、帰りに選んだお土産は大きなつづら、で、中から出てきたのは、たくさんの妖怪やらお化けやら!”

                 

2022年ももう間もなく終わろうとしています。

あらゆる人間に共通することは、年々歳を重ねていくことです。小さい頃、勉強でもスポーツでも遊びでも出来なかったことが出来るようになったという経験をするたびに、この先待っているのは成長だけ!と思っていました。年齢を重ねればその分、もっとたくさんの事ができるようになって、人間的にも立派な人になっていくにちがいないと思っていました。幼い頃、自分でダメだなぁと思っていたところは、思い通りに行かなかったりすると、それこそ勝負事で勝ち負けがはっきりするような場面では負けるとイライラ、ひどくなると他人に八つ当たり!状態になってしまうところでした。そしてせっかちなところですね。幼いながらも、自分のダメなところを表に出してしまった後は、なんとなく反省をするんです。で、もうちょっと大人になればきっと改善されるだろうと。でもその目論見は見事に外れました。今でも変わらずいや当時以上に勝負事でうまく行かないときは……(イライラ)、そしてせっかちな面も変わらないですね。コンビニで並んでいて、レジの処理が上手くいかないようなときは……(イライラ)。もしすずめを飼うことになったら、かわいがるとは思います。でもすずめのお姫様からのお土産は、きっと“大きい方”を選んでしまうことでしょう。

 

人間、ただ年を重ねれば成長するなんてことはないのですね。自分の変えたい部分、成長させたいところをきちんと意識して、実現のための取り組みをしていかない限り改善はされません。この時期多くの人が思う、

「今年もあっという間に終わろうとしている」は、来年の今頃も同じように思うのでしょう。今年一年、人としてどんな成長ができたのか?う~ん、思いつかない。緊張感を持って、日々を過ごしていかないとダメですね。

 

コロナの影響もまだまだ残っています、ウクライナの戦争も終わりそうな気配はありません。2022年、皆様にとってはどのような一年だったでしょうか。2023年は、世界中の人々が心安らかに生活できるようになることを願ってやみません。皆様よいお年をお迎えください。(奥松)


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