2021年12月号

☆グループ教室 学習塾“稲進会”の内容も含まれます。

『時間の経過

 毎年恒例!?「もう12月ですねぇ、ついこの前年が明けたばかりなのに、本当に一年あっという間」と言った会話が聞かれる時期になりました。年齢がますほど時間が経つのが早くなる、子どもより大人の方が一年が早く過ぎると感じる説。確かにそう思うけどなぜ?ネットで調べてみたところ、いくつかの説がありました。一般的なものとしては『ジャネー説』、フランスの哲学者ジャネーが唱えた年齢により一年という時間を感じる割合が異なるというもの。例えば、5歳の子どもにとって一年は5分の1、50歳の大人にとって一年は10分の1になる、よって年齢が増すほど時間を感じる感覚は短くなる。その他身体の代謝が落ちると、時間を感じる感覚が鈍り実際に進む時間の方を早く感じるようになると言った説もありました。   

 

調査(ネットで検索しただけですが)を進めていくうちにちょっとした疑問が浮かんできました。

 

“時間が早く進むように感じるって悪いことなの?”

 

夜中推理小説に熱中し“犯人は誰??”に夢中になり気づけば日が昇っていたり、待ちに待った恋人とのデートの一日はあっという間に過ぎていったり、会社の義務で参加しなければならない飲み会はチラチラ腕時計を見ているのに気の合う仲間と久々にお酒を酌み交わすときは「ラストオーダーの時間です」と声を掛けられまで時間を忘れていたり。似たようなことは皆さんにもあるかと思います。人生を楽しんでいるときほど、時間の経過は早く感じるんじゃない。だったら一年が早く過ぎるのもいいことなのかも、うん?待てよ、明日は久々の休み!たまっていた録画をビール片手に見ながら明日の予定を考えつつビールの量も増え…、次の日起きたのは日が暮れる頃、待ちに待った休日は一瞬の内に終了(>_<)なんてことも若い頃はよくありました。一日はすぐに終わったけど…。

 

ウキウキ、ドキドキ、ワクワク、ハラハラ…、と言った感覚の中で過ぎていく時間はたとえ短いと感じても人生を豊かにしてくれるものであると思います。あっという間過ぎていくと感じてしまう一年もウキウキ、ドキドキ…でいっぱいであったなら毎年今頃(12月)に良い一年!だった、ときっと思えるでしょう。

 

先日2年振りに行ったまなびの広場のクリスマス作品発表会(ハロー・ダクタクラス)では、緊張しながらも少しでも自分の声で発表しようとする生徒たちの様子をドキドキ、ハラハラしながら見ることができました。コロナの影響で今年も発表会を行うか悩みましたが、実施して良かったと生徒たちの発表する姿を見ながら思いました。まなびの広場でのレッスンも稲進会での授業も私自身がウキウキ、ドキドキ、ワクワク、ハラハラをいっぱい感じようと思います、そうすれば2022年もあっという間に過ぎていくかもしれませんが、きっと良い一年になるにちがいありません。

 

心配や不安は考えればいくらでも浮かんできますが、2022年がお読みいただいている皆様にとってウキウキ、ドキドキ、ワクワク、ハラハラとたくさん出会え素敵な一年となることを心より願っております。良い年をお迎えください。

                                         (奥松)                            


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