2021年1月号

『大晦日、テレビ三昧の中から思ったこと

 新年あけましておめでとうございます(と書きつつ軽々しく“おめでとうございます”とは言えない世の中の情勢が続いておりますが……)。本年もよろしくお願いいたします。

 

 大晦日、その年の最後の夜は例年テレビ三昧となります。普段はほとんどテレビを見ないのですが、大晦日の夜だけはテレビ画面にくぎ付けになります。2020年の大晦日も “笑ってはいけない(ダウンタウンガキの使い)”は録画で、リモコン片手に格闘技“RIZIN”と“紅白”とで興味がある方を交互に見ていました。

 

RIZINと紅白のそれぞれトリと呼ばれる、最後の対戦と歌唱にとても感動しました。

RIZINでは『朝倉海VS堀口恭司』の一戦。大晦日のトリとなる一戦ですから両選手とも実力も実績もある超一流選手。そんな超一流同士の戦いでは派手な技はなかなか決まりません。試合の主導権を握った堀口選手が繰り出した技はローキック。ローキックを数発受けた朝倉選手がぐらついた段階で勝敗は決まったように思えました。格闘技をあまり知らない人からすれば(ちょっと玄人ぶります)、ローキックくらいダメージなんてないでしょって思ってしまいがちです。超一流のローキックは違います。数発で相手に大きなダメージを与える破壊力を持っているのです。

 

 紅白歌合戦の大トリは、『MISIA』。正直MISIAのファンというわけでもなく、これまで知っている歌も“ヨ~エブリシング~”の歌だけ。ですが、まさに圧巻、スゴイとしかいいようのない歌声の余韻にひたりながら2020年の最後を過ごすことが出来ました(デジタル投票にも参加して紅組にポチっと)。

 

 堀口恭司もMISIAも生まれつき格闘技や音楽の高いセンス、才能だったりをもっていたのでしょう。ですが、生まれつきのセンスや才能だけでは人を感動させるようなレベルにはならないと私は思っています。その能力を開花させるためにコツコツと積み上げてきたものがあるはずです。破壊力のあるローキックを繰り出すために何万回(何千万回)と足を振り続けたことでしょう。格闘技では技を向上させるために、同じ動作を繰り返し練習します。柔道であれば“打ち込み”この練習で技の型を身体にしみ込ませていきます。音楽の世界はよくわかりませんがMISIAもボイストレーニングだったり、何より歌う一回一回に魂を込め続けてきたことが人を魅了する歌声につながっているのだと思います。

 

人が喜びを感じ取れる瞬間の一つに、自身の成長を感じ取れた時があると思います。昨日まで出来なかったことが出来るようになった瞬間の喜び、何歳になろうとも関係なく感じ取れるものです。そして成長するために必要なものは、継続した練習の積み上げ、このことに尽きると思います。ほんの少しの時間でも継続した先には、必ず何かしらの(もしかしたら思い描いた通りのものではないかもしれないですが)成長に出会えるはずです。堀口恭司やMISIAのような超一流までたどり着けないことがほとんどで、それが現実なのかもしれません。理想の場所までたどり着けなくてもいいじゃないですか。少しでも成長できたことを実感できれば、それを自分の心の中で喜べばいいんだと思います。

 

私の今年の抱負は“たいした成果にはつながらないかもしれないけど、自身の成長につながることをコツコツと積み上げること”。2021年いくつの喜びに出会えるか楽しみです。 

                                             (奥松)


☆新しい生活様式で頑張ろう(^_-)-

 みなさん、あけましておめでとうございます。

問題が山積みで不自由な日常のまま年明けを迎えることとなってしまいましたが、今年こそは穏やかな日々を過ごすことができますよう謹んでお祈り申し上げます。

 

 2020年はコロナウィルスに対する感染対策のためにマスクの着用が欠かせなくなるなど私たちの生活は一変してしまいました。大勢で集まることができなくなってしまったために教室でのイベントもそうですが、様々なライブや舞台、スポーツの試合などが中止や延期を余儀なくされてしまったのです。その時に向けて調整を行ってきたアスリートやアーティストたちの悔しさは私には計り知ることができません。

 

そんな中でせめてもの救いとなっているのは現代には優れた通信技術があるということではないでしょうか。無観客で行った舞台やステージ、試合などが生配信されるだけでなくコメント欄にメッセージを書き込むことによって視聴者も参加できるような仕掛けも見られました。確かに臨場感や一体感、熱気やにおいなどの五感をくすぐるような様々な刺激は実際に会場に足を運ぶことでしか得られない醍醐味かもしれませんが、コロナウィルスが蔓延してしまったこれからの時代はこうした新しいスタイルを受け入れて適応していくしかないのかもしれません。

 

1月の初めには大雪の影響で関越自動車道を走っていた車が立ち往生してしまうという出来事がありました。車列の中には、わが子の出産に立ち会うために新潟から埼玉の病院に向かっている途中の男性がいたといいます。車は動く気配を見せないまま時間だけが過ぎていき男性は仕方なく病院に連絡したところ、それを聞いた病院側が急遽コロナウィルス対策のために用意していたというオンライン面会システムを使って画面上で立ち会うことができるように準備してくれたそうです。おかげで男性は車の中で赤ちゃんの産声を聞くことができたと書かれていました。コロナウィルスの影響で良かったことなど何もないだろうと思っていましたが、その記事を読んだ時には少し明るい気持ちになったことを覚えています。早く元通りの生活に戻りたいと願う気持ちはやまやまですが、それからはできることを最大限に活かしながら新しい生活様式を確立していくことも大切なのかな、と考えるようになりました。

 

今年もみなさんとできるだけ楽しい時間を過ごしたいと願っておりますので、どうぞよろしくお願いします!

                                (インストラクター 清水倫子)


☆今月の作品紹介☆

“🎄クリスマス関連作品②🎄”

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