2020年11月号

『劇的勝利

 先日行われた六大学野球“早慶戦”、スポーツの試合で久々にシビれました(=感動しました!)。野球漫画でもあり得ないんじゃないと思えるほど劇的な試合でした。今年はコロナの影響もあり特別ルールの中で順位を競い合った六大学野球。残り2試合で、慶応はどちらかの試合で1勝でもすれば優勝、早稲田は1勝1引き分け以上が優勝の条件でした。両チームとも、プロ野球ドラフト会議で1位指名された絶対的なエース(早稲田:早川投手、慶応:木澤投手)がいます。1試合目は、両エースが先発し、同点の7回(裏)に早稲田の蛭間選手が木澤投手から2ランホームラン打ち逆転勝利。早稲田の早川投手が9回を投げ切りました。

 

優勝のかかった第2試合は、序盤から慶応ペース。どちらの試合も生で観戦していたわけではなく、録画で見ていたわけですが、実は第2試合はスマフォに勝手に流れてきたニュース(本当は見たくなかった( ノД`)シクシク…)で録画を見る前に結果を知ってしまったんです。結果を知った上でのスポーツ観戦の面白さは半減どころではありません。録画を流しつつも目はほとんどスマフォの別サイトへ。頭の中は、“どうせ早稲田が勝つんだし”です。ですが回が進んでもなかなか早稲田が勝つ雰囲気にはならないのです。気づけば本当に勝てるのか?もう9回(表)ツーアウトだぞ、マウンドには昨日登板した慶応のエース木澤投手がリリーフで投げているではないですか。しかも連投とは思えないほどのキレキレのボールを気合十分の表情で投げ込んでいます。スマフォに流れてきた早稲田が勝ったという情報、あれはアメリカの元(!?)大統領お得意のフェイクニュースだったのかと結構本気で思っていました。スマフォをテーブルに置き画面を注視していると1年生がなんとかヒットでつなぎます。続く打席には昨日慶応のエース木澤投手からホームランを放った蛭間選手が入りました。慶応はピッチャー交代(昨日ホームラン打たれているからだろうけど、木澤投手最後まで投げたかっただろうなぁ)。交代直後の1球目、解説者が打席の蛭間選手に向けてはなった「大きい(=ホームラン)のとかを狙わないで……」なんてコメントの途中で“カキーン”という快音を残した打球はバックスクリーンへ!早稲田逆転。残す9回(裏)のマウンドにはこちらも昨日からの連投となった早川投手が立ち慶応打線をおさえ優勝を決めました。

 

これまでの野球観戦歴の中でも、こんな劇的な試合はなかったなとそして結果を知らずに見ていたらどれだけ興奮していたのかなんてことを考えながら、監督や選手のインタビューを聞いていました。その中で早稲田のエース早川投手のエピソードが心に響きました。「木更津総合高校時代に出場した甲子園では疑惑のボール判定で逆転負けをしました。期待されながらの大学1年生、2年生の時は成績を残すことができませんでした。そんな経験を乗り越えた上での今日の活躍があるのでしょう」と言ったものです。

 

2020年も残すところあとわずかとなってきました。今年は明るいニュースなんてほとんどなかった気がします。2021年は?現実を見ると心配や不安の方が大きくなってしまいます。閉塞感に包まれたり壁にぶつかったりしている人もたくさんいることでしょう。それでも乗り越えた先には大きな成長が待っている!そう信じ日々を過ごしていくしかないですね。

 

“悲しみの歴史それが人の歴史だとしても ああやっぱり何度でも立ち上がる人の姿は どこかまぶしい”

(『 P.S I love you』宮本浩次・エレファントカシマシ)     (奥松)


☆外側の『喜び』

 みなさんは、『喜び』とは、人間の内側(心や精神)にあると思いますか?それとも外側(環境やモノ)にあると思いますか?実は『喜び』は人間の外側にあるという考えがあります。

 

昔、モノが溢れる世の中では物質的な豊かさよりも精神的な豊かさをなんてことを学んだ覚えがありますし、最近では断捨離がブームですよね?それは全くの誤りなんだそうです。

 

Joyful感性を磨く本』の第1と第2の扉にこのことが書かれていて、今、この本を読んでいて衝撃を受けています。『喜び』には本来、民族、性別、年齢を超えた、世界共通の法則があります。水玉模様などの丸いモノ、純色(レゴブロックの色のようなカラフルな色)、雪の結晶やヒマワリなど放射状に対称になっているモノ、雲や虹のように宙に浮いているモノ、これらは、目にするだけで『喜び』が生まれます。特に小さいお子さんはほぼ100%喜びますよね?それが大人になると忘れてしまうというか、自己抑制をかけているようです。

 

『色』について深く掘り下げると、純色の持つエネルギーの大きさがわかります。病院や介護施設の壁の色を純色にする、もしくは毛布一枚を純色にするだけでも、患者は正気を取り戻し明るく元気になるそうです。オフィスや工場の無機質な色を取り除けば生産性が上がり、純色の衣服やアクセサリーを身にまとえば、自分だけでなく周りの人も楽しくなります。しかし、大人はみな、無難な選択をし、『色恐怖症』に陥っています。

 

“喜び溢れる世界は、あなたの手の中にある。何かのメソッドを学ぶ必要もないし、規律正しい習慣もいらない。必要なのはあなたが今持っているものだけ。身の回りの『喜び』を進んで発見しようという意欲さえあればいいのだ。”

このコロナ渦の閉塞した日常の中で、お部屋の一部でも、着るものの一部でも純色を用いたり、純色のモノをたくさん置いたりして、この『喜び』を呼び覚ましてみてはいかがでしょうか。  

                                (インストラクター 伊勢豊)


☆今月の作品紹介☆

“🎃ハロウィン関連作品🎃”

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